NiZ Atom66やMicro84の4.75uスペースキーを自作する

スポンサーリンク

NiZのコンパクトキーボードAtom66やMicro84は、Cherry-MXのキーキャップを付けられるので、カスタマイズを楽しめる静電容量無接点方式のキーボードですが、スペースキーのサイズが4.75uという超独特のサイズのため入手性が悪く、仕方なくスペースキーだけは元のものを流用している方も多いのではないでしょうか。

本記事では、6.25uのスペースキーを切断して、短くしてから再度くっつけることで、4.75uのスペースキーを自作する方法を紹介します。

Cut Image

以下の動画で本記事の内容を実践していますので、合わせてご覧ください。

使用したキーボードとキーキャップ

使用したキーボードは以下で、HHKBやRealForceと同じく静電容量無接点方式を採用しており、35g押下圧の軽い押し心地が特徴です。(HHKB、RealForceは45g押下圧)

NiZ 静電容量無接点方式キーボード Atom66 EC(S) BLE

使用したキーキャップセットは以下です。

264 キー モダン Dolch ライト キーキャップ セット

一般的なキーキャップセットに付属しているスペースキーは、6.25uの場合が多いです。

uは長さを表す単位で、1uは通常のAキーなどの大きさです。6.25uとは通常キーのサイズの6.25倍の横幅となります。

スペースキーの切断

ロウソクの炎でカッターの刃先を加熱して、熱で切断しました。

ガスコンロを使うのも良いでしょう。

Cut space bar

この方法で切断する際、有害なガスが発生しますので、十分な換気をしてください。

やけどにもご注意ください。

ある程度長めに切っておいて、ヤスリで削って長さを微調整しました。

キーキャップを取り付けるプラス(+)形状の部分が、元のスペースキーと同じ位置になるように慎重に削ります。

接合面を平らにしようとがんばり過ぎると、削りすぎて隣のキーとの隙間が大きくなってしまう(私は2回もやってしまいました)ので、面倒でもときどきセロハンテープで仮止めしてサイズを確認しながらヤスリをかけることで、削り過ぎを防げます。

切断したスペースキーを接着

接着の際にズレがあると見栄えが悪くなるので、セロハンテープでズレのないように仮止めした状態で、裏側から瞬間接着剤でくっつけます。

Glue cut space bar

接着剤が乾いたらセロハンテープを外します。

隙間をパテ埋め

切断面はどうしても隙間ができるので、以下のようなパテを使って表面を平らにします。

タミヤ エポキシ造形パテ

2種類の粘土のような内容物を同量ハサミで切り、手でこねて十分に混ぜ合わせます。

混ぜたら隙間に入り込むように押し込んでいきます。

完全に乾くまでに6時間ほどかかるので、次の日まで待つのが良いでしょう。

パテが乾くとカチカチに固まるので、紙ヤスリで表面が平らになるまで削ります。

私は、最初の粗削りは600番くらいから始めて、1000番と3000番の紙ヤスリで仕上げをしました。

仕上げのヤスリは接合部だけでなく、塗料が密着しやすくなるよう全体的にヤスリをかけます。

Sanding

手の油分が表面に付着すると塗料がはがれやすくなる恐れがあるので、最後の3000番を使用する際は、使い捨てのビニール手袋を付けてヤスリがけしました。

塗装

最後は塗装です。

まず、割り箸の先をカッターで削って、軸受部分に刺さるように加工し、発泡スチロールの台に刺して、空中に固定するための台座を作ります。

塗装の作業は屋外で行いましたが、屋外に放置しての乾燥させると、ホコリが着くことがあるため、室内で乾燥させるのが良いでしょう。

白の塗装は4度塗りしました。

一度にあまり厚塗せず、軽く色が乗るくらいにしておき、一度塗ったら40分ほど待って十分に乾いてから次の塗装をしました。

Painting

以下のような白の塗料を使用すると良いでしょう。

タミヤ プラモデル用塗装スプレー ホワイト

白い塗料だけ塗ると表面に少し光沢が出てしまい、他のキーと見た目が違ってしまいますので、以下のようなつや消しクリアを塗るとマットな仕上がりになり、他のキーと同様の見た目になります。

Mr.スーパースムースクリアー つや消し

つや消しクリアは3度塗りしました。

スペースキーの取り付け

まず、スペースキーの裏側にスタビライザーを取り付けます。

針金を留める白いパーツには決まった向きがあり、長く飛び出ている方を奥の方にする必要があります。

取り付けの際には、下図のように針金部分と本体枠の間にマイナスドライバーを入れ、ドライバーをひねるようにすると、本体側に付いている白いパーツにカチッとはまります。

Stabilizer

これで下図のようにできあがりました。

いかがでしょうか?

売り物のような、すばらしい出来栄えですよね?笑

間近で凝視するとうっすら接合部分が見えるのですが、机に置いたキーボードを普通の距離で見てもわからないくらいきれいにできています。

まとめ

市販のキーキャップセットに付属している6.25uのスペースキーを切断し、短くしてから再度接合する方法でNiZ Atom66の4.75uサイズのスペースキーを自作することに成功しました。

元々付いているスペースキーは側面にロゴが入っているダサいスペースキーとおさらばできて、とても満足しています。

カッターを熱して長いスペースキーを切断、接着、パテ埋め、ヤスリがけ、塗装といった作業が必要なため、誰にでも真似できる方法ではないと思いますが、腕に自身のある方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

真似される場合は、自己責任でお願いしますね。

キーボードのカスタマイズは、愛着が増すのでおすすめです!

コンパクトUSキーボードの最適配置の探求をしたらHHKB Pro2からNiZ Atom66に乗り換えることになった話↓もおすすめです。

タイトルとURLをコピーしました