電子工作のハードルは下がっています
私は子供のころ、工作がとても好きな少年で、夏休みや冬休みの工作の宿題にとても時間をかけて、みんながアッとおどろくようなものを作っていました。
作った工作の中で特に記憶に残っているのが信号機の工作です。
お菓子の紙箱の上に道路と横断歩道を描き、ラップの芯を電柱にして、車道用と歩道用の信号機に豆電球を仕込んで光らせるようにしたものでした。(下図)

その信号機の工作でやりたかったのは、時間が経つと自動的に青→黄→赤のように光が切り替わるようにすることでした。(実現できませんでしたが)
当時、それを実現するためには、モーターを使って接点を変えるくらいしか思いつきませんでした。
しかし、モーター(DC)の回転は速すぎるし、ギアで回転数を落とせばできるかもしれないけど、都合の良いギアは持っていないし、接点もうまく通電するかわからない・・・
考えた末に妥協策としたのは、スイッチを使って手動で切り替えるというものでした。
エナメル線を削って接点を複数作ってうまく切り替わるようなスイッチを自作したのでした。
はっきり言ってちょっとダサいと思ったのですが、友達や先生の受けは良く、みんなスイッチ切り替えで信号が変わるのを楽しんでくれました。
このエピソードは1980年代くらいのことです。
時代は変わり、今は2020年台。
ものづくりの環境はとっても変わりました。
なんと言っても電子工作のハードルが”超”下がりました。
私が子供のころ作りたかった、自動的に信号が変わる信号機は、安価なマイコンボードを使って簡単に実現できます。
当時、これがあればなぁと思います。
小学生でも、ちょっとやり方を覚えればマイコンボードは動かせるようになります。
ものづくりの楽しさを多くの人に伝えられる情報発信していきたいと思っています。