VenturaからMontereyへのダウングレードはこちらを参照してください。
アプリが最新OSに対応していないなど、何らかの理由でMacのOSをダウングレードしたい場合がありますが、特にM1 Macは正しい手順でダウングレードしないと起動できなくなるので注意が必要です。
M1 Macでディスクユーティリティからディスクの消去をするとハマります。
本記事では、M1 Mac、Intel Macそれぞれで2022年3月現在最新のMontereyから1つ前のBig Surへダウングレードする方法を紹介します。
最初に行うBig Surのインストールメディア準備までは共通ですが、それ以降の手順が異なりますので、お使いのMacに合った章を参照してください。
本記事の手順は以下2つの動画に収めていますので、よろしければ参考にしてください。
【M1 Mac用】
【Intel Mac用】
使用環境
マシン | OS | |
1 | MacBook Air M1 2020 | macOS Monterey 12.3 |
2 | MacBook Pro 15-inch 2016 | macOS Monterey 12.3 |
Big Surインストールメディアの作成
インストールメディアに使用するUSBメモリは16GB以上のものを選択します。
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こちらのサイトに従い、Big Surのインストールメディアを作成します。
下図のmacOS Big Surをクリックします。
下図のBig Surのコマンドをコピーしてターミナルに貼り付け、最後の/Volumes/MyVolumeの部分を消し、書き込みたいUSBメモリなどのドライブをターミナルにドラッグ&ドロップするとボリューム名を書き込めるので、Enterを押して実行します。
Yを入力して処理を進めます。
実行が終わったら、Big Surのインストールメディアの完成です。
以降、M1 Mac/Intel Mac両方の手順の中で、ここで作成したBig Surのインストールメディアを使います。
M1 Mac
バックアップ
MontereyでTimeMachineバックアップしても、Big Surにダウングレード後にうまく読み込めなかったので、TimeMachineを利用せず、面倒ですが必要なファイルはUSBメモリや外付けのHDDなどにあらかじめコピーします。
システム終了します。
Macを消去
電源ボタンを長押しして起動します。
以下の画面になったら「オプション」を選択します。
以下の画面になったらメニューのユーティリティからターミナルを立ち上げ、ターミナル上で以下のコマンドを実行します。
resetpassword
パスワードをリセットというウィンドウが立ち上がりますが、このウィンドウでは何もせず、メニューの復旧アシスタントから「Macを消去…」をクリック、その後に表示される「このMacを消去」→「Macを消去」とクリックして消去します。
言語選択の画面になったら「日本語」を選択して次に進みます。
Activate Macの処理が終わると起動時の画面に戻るので、ディスクユーティリティからMacintosh HDが削除されていることを確認します。
もし、ディスクの名称がUntitledとなっていた場合は、右クリックから名称をMacintosh HDに変更しておきます。(必須ではありませんが、Untitledでは気持ち悪いので)
メニューのアップルマークからシステム終了します。
Big Surのインストール
電源ボタン長押しで起動し、以下の画面になったら、「Install macOS Big Sur」を選択して進みます。
言語選択の画面になったら「日本語」を選択して先に進みます。
あとは流れに沿って進めればよく、インストール先はMacintosh HDを選択します。
Big Surを起動したら、あらかじめ外部メディアにバックアップしておいたファイルを復元します。
Intel Mac
TimeMachineバックアップ
Intel Macの方は、Montereyの状態でTimeMachineバックアップをしておきます。
システム終了します。
ディスクの消去
インストールメディアとTimeMachineバックアップしたメディアを接続した状態で、Optionボタンを押しながら電源ボタンを押して起動します。
Wi-Fiネットワークを選択してパスワードを入力し、「Install Big Sur」をクリックします。
ディスクユーティリティから「Macintosh HD」を選択して削除ボタンを押します。
このときフォーマットはAPFSのままとします。
ディスクユーティリティを閉じます。
Big Surのインストール
「macOS Big Surインストール」をクリックして「続ける」を押します。
あとは流れに沿って進めるだけです。
TimeMachineからデータを復元
インストールが完了したら、初期設定を進めます。
以下の移行アシスタントの画面になったらTimeMachineバックアップ(上)を選択します。
TimeMachineバックアップしたディスクを選択して「続ける」を押します。
あとは流れに沿って進めればBig Surの初期設定が完了します。
まとめ
M1 Macでは、復旧アシスタントからMacを消去し、インストールメディアからBig Surをインストールすることができました。
Intel Macでは、ディスクユーティリティからMacintosh HDを消去し、インストールメディアからBig Surをインストールすることができました。
MontereyからBig Surにダウングレードしようとされている方のお役に立てれば幸いです。
書籍紹介
はじめてのマック 2022 (Mac Fan Special)
参考文献
- macOS の起動可能なインストーラを作成する方法(https://support.apple.com/ja-jp/HT201372)
- 【M1 Mac】失敗しないクリーンインストール(https://www.youtube.com/watch?v=rqfH2H9zACQ)