【M1スゴイ】Cinebench R20/R23とNovabenchを使ったCPU/GPU処理速度比較

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Cinebench R23

(2021/10/20追記)NVIDIA GeForce GTX 3060搭載のWindows PC、MSI GF65 Thin 10UEの結果を追記しました。

(2021/10/3追記)NovabenchのCPU/GPUの結果を追記しました。

(2020/12/30追記)M1チップ搭載MacBook Air/Proの結果を追記しました。期待通りのスゴさです。

Cinebench R20、Cinebench R23でCPU処理速度を、Novabenchを使ってCPUとGPUの処理速度を継続的にベンチマークしています。

Cinebenchは、複雑なCGをグラフィックボードの力を借りず、CPUの計算能力のみで描画させて処理速度を数値化してくれます。

Cinebenchはこちらから入手でき、使い方はいたって簡単で、起動したら「Run」ボタンを押すだけです。

R23は2020/11月にリリースされたため、試行数が少ないです。

R20とR23には数値の互換性が無いので、値に違いがあります。

一部、R20とR23の結果で優劣が逆転している箇所がありますが、数十ポイント程度は実行のたびに変動するので誤差程度と言えそうです。

R23はマルチコアとシングルコアを個別に測定できるようになっていて、両方測定しています。

Novabenchはこちらから入手でき、「Start Tests」を押すだけでCPU、GPU、さらにRAMとDiskアクセスの速度も測定してくれます。

本記事にはそのうちCPU/GPUのみ記載しています。

本記事を読むと多くのMacBookのCPU/GPU処理速度の比較ができるので、中古も含め購入時の参考にしてください。

トピックス

M1 MacBook Air/Proは買い!

これまで、Quad-Core/Core i5搭載MacBook Pro 13-inchがコスパ良いと書いていましたが、それと比べるとダントツでM1搭載MacBook Air/Proの性能が上回りました!

M1 MacBook Proは8-Core/Core i9に迫る並列処理能力があり、シングルコアでの処理能力は最速の1515ポイントをマークしました。

並列処理を必要としない一般的なJOBではCore i9 2.4GHzより2割以上速いと言えそうです。

また、NovabenchによるGPU速度についても高級Macに搭載されたRadeon Pro 5500Mと同等の数値を叩き出していることも注目に値します。

NovabenchがM1チップに対応していないため、Intel CPUエミュレータのRosetta2上で実行されているにも関わらず同程度というのはすばらしいです。

M1 MacBook Airは若干Proより性能が劣るものの、Core i9と肩を並べる並列処理能力があり、シングルコアでの性能はM1 MacBook Proとほとんど変わりません。

M1 MacBook Airは、定価がProより4万円安いことを考えると、コスパ最強はM1 MacBook Airでしょう。

約10万円でこの性能のMacBookが買える時代になったことをうれしく思うと同時に、今後、Intel CPU搭載Macの中古相場は値崩れが起きるでしょう。

10万円前後で中古のIntel MacBook AirやProを買うよりは新品のM1 MacBook Airを買った方が、次以降のマシンに買い換える際のリセールバリューを考えても有利だと思います。

CPU処理速度比較結果

これまでに試した機種のCinebenchとNovabench実行結果を以下に記録します。

@Ros.と記載のある欄は、M1チップ未対応のツールをIntel CPUエミュレータRosetta2上で実行した結果です。

MachineCPU
#Core/#Thread
Freq.
Mem.
GPUR20
Multi
R23
Multi
R23
Single
Nova
CPU
Nova
GPU
MacBook Pro (16-inch 2019) A2141Intel Core i9-9980HK
8/16
2.4GHz
64GB
AMD Radeon Pro 5500M3531910812271624610
MacBook Pro (16-inch 2019) A2141Intel Core i9-9880H
8/16
2.3GHz
32GB
AMD Radeon Pro 5500M3373886311461473601
MacBook Pro(13-inch 2020) A2338Apple M1
8/8
Single 3.2GHz
Multi 3.0GHz
16GB
2103
@Ros.
777515151172 @Ros.597 @Ros.
MacBook Pro (15-inch 2019) A1990Intel Core i9-9880H
8/16
2.3GHz
32GB
AMD Radeon Pro 560X2980729311371700387
MSI GF65 Thin 10UE-047 15.6"Intel Core i7-10750H
6/12
2.6GHz
16GB
NVIDIA GeForce GTX 306026516552121513631143
MacBook Air(13-inch 2020) A2337Apple M1
8/8
Single 3.2GHz
Multi 3.0GHz
8GB
1926
@Ros.
57751489--
MacBook Pro (15-inch 2019) A1990Intel Core i9-8950HK
6/12
2.9GHz
16GB
2301----
MacBook Pro (15-inch 2016) A1707Intel Core i7-6920HQ
4/8
2.9GHz
16GB
1793----
MacBook Pro (13-inch 2019) A1989Intel Core i7-8569U
4/8
2.8GHz
16GB
174745021211--
MacBook Pro (15-inch 2016) A1707Intel Core i7-6820HQ
4/8
2.7GHz
16GB
AMD Radeon Pro 46017334472909799363
MacBook Pro (13-inch 2018) A1989Intel Core i5-8259U
4/8
2.3GHz
8GB
Intel Iris Graphics 65516604410985908219
MacBook Pro (13-inch 2020) A2289Intel Core i5-8257U
4/8
1.4GHz
8GB
168143781002--
MacBook Pro (13-inch 2019) A1989Intel Core i7-8559U
4/8
2.7GHz
16GB
167743541156--
MacBook Pro (15-inch 2016) A1707Intel Core i7-6700HQ
4/8
2.6GHz
16GB
Intel HD Graphics 53016684309894745291
HP EliteBook 840 G8Intel Core i5-1145G7
4/8
2.6GHz
16GB
Intel Iris Xe Graphics1424359410291276291
MacBook Pro (15-inch Early 2013) A1398Intel Core i7-4850HQ
4/8
2.3GHz
16GB
NVIDIA GeForce GT 750M13993562763829187
MacBook Pro (15-inch Early 2013) A1398Intel Core i7-3740QM
4/8
2.7GHz
16GB
1342----
MacBook Pro (15-inch Mid 2012) A1398Intel Core i7-3820QM
4/8
2.7GHz
16GB
12323318726--
MacBook Pro (15-inch Early 2013) A1398Intel Core i7-3635QM
4/8
2.4GHz
16GB
12783296651--
MacBook Air (13-inch 2020) A2179Intel Core i5-1030NG7
4/8
1.1GHz
8GB
10532665953--
MacBook Pro (13-inch 2016) A1706Intel Core i5-7267U
2/4
3.1GHz
16GB
9282441896--
MacBook Pro (13-inch 2017) A1708Intel Core i7-7660U
2/4
2.5GHz
16GB
Intel Iris Graphics 64092523381031589243
MacBook Pro (13-inch 2016) A1706Intel Core i5-6267U
2/4
2.9GHz
8GB
843----
MacBook Pro (13-inch 2016) A1706Intel Core i7-6567U
2/4
3.3GHz
2/4
Intel Iris Graphics 5508422283921535219
MacBook Pro (13-inch Early 2015) A1502Intel Core i7-5557U
2/4
3.1GHz
16GB
Intel Iris Graphics 61008032100853517147
MacBook Pro (13-inch 2016) A1708Intel Core i5-6360U
2/4
2.0GHz
8GB
761----
MacBook Pro (13-inch Mid 2014) A1502Intel Core i7-4578U
2/4
3.0GHz
8GB
7261991786--
MacBook Pro (13-inch Early 2013) A1425Intel Core i7-3540M
2/4
3.0GHz
8GB
685----
MacBook Pro (13-inch Late 2013) A1502Intel Core i5-4288U
2/4
2.6GHz
16GB
676----
Lenovo X260Intel Core i5-6300U
2/4
2.4GHz
8GB
Intel HD Graphics 5206481654697457163
MacBook Pro (13-inch Late 2013) A1502Intel Core i5-4258U
2/4
2.4GHz
2/4
6121628638--
MacBook Air (13-inch 2018) A1932Intel Core i5-8210Y
2/4
1.6GHz
16GB
6231583803--
MacBook Air (11-inch Early 2015) A1465Intel Core i5-5250U
2/4
1.6GHz
4GB
618----
MacBook Air (11-inch Mid 2012) A1465Intel Core i7-3667U
2/4
2.0GHz
8GB
589----
MacBook Pro (13-inch Late 2012) A1425Intel Core i5-3210M
2/4
2.5GHz
8GB
5191417559--
MacBook (12-inch Early 2015) A1534Intel Core M-5Y31
2/4
1.1GHz
8GB
4931304571--
Let's Note CF-SX1Intel Core i5-2540M
2/4
2.6GHz
8GB
Intel HD Graphics 30002443742832000

感想

M1チップのスゴさが光る

今回初めてM1チップ搭載のMacをベンチマークしましたが、期待通り高性能であることが確認できました。

マルチコアでの並列処理性能としては、Core i9の最速値には及ばないものの、明らかにM1のライバルはCore i9ですね。

シングルコアの性能としてはCore i9(高速版の2.4GHz)の1227ポイントをも大きく上回る1515ポイントで、普段の体感スピードはM1 Macの方が上かもしれません。

もう1点、シングルコア性能に関して、4-CoreのCore i7 2.8GHzを搭載した13インチMacBook Proのシングルコアの性能が1211ポイントで、意外にもCore i9と同程度だったことにも着目すべきでしょう。

Core i9は8-Core並列処理で高性能を出すことに重点を置いていて、Core i7はコア数ではCore i9より少ないものの、それぞれのコアの処理能力は高いと言えそうです。

Intel CPUのスレッド数はコア数の2倍(8コアなら16スレッド)ですが、M1はコア数とスレッド数は同一でした。

Cinebench R23のマルチコアの描画においてもオレンジ色の描画枠は8個しかありませんでした。

描画枠(スレッド数)は少ないものの、明らかに1つの描画枠を描き終えるのが早く、コア単体の速さがスレッド数の少なさを補って並列処理性能でもCore i9に迫るスコアを叩き出すことにつながっているようです。

Cinebench R20はM1チップに対応していないので、Intel CPU向けアプリを動かすためのエミュレータRosetta上で動かしたスコアを@Rosettaとして参考までに記載しています。

速さ以外にM1 MacBookが持つ特筆すべきメリットとして、”静かさ”があります。

M1 MacBook Airには、そもそもファンが載っていないので、まさに”無音”です。

M1 MacBook Proにはファンが載っていますが、Cinebench R23のマルチコアでの描画の際、10分描画し続けても、ファンが回っているかわからないくらい静かでした。

しかも本体の温度はAir/Proとも、ほとんど上がらず、パームレスト(トラックパッドの横の部分)は冷たいまま、底面がほんのり温かくなる程度でした。

今まで、どのIntel CPUの場合でもマルチコア描画の際は、うるさいくらいにファンが高速回転していたのとは対照的で、電力効率の高さが伺えます。

AppleがこれまでiPhoneやiPadで培ってきた自前プロセッサ開発の技術が、ついにMacに展開され、Intelに別れを告げるに至ったことに納得がいく結果でした。

M1チップの16-inch対応はこれからですが、これまでAppleは13-inchと16-inchのMacBook Proとの間に圧倒的な性能差を付けることで、より高価なプロ志向の16-inch MacBook Proヘビーユーザーを獲得してきた経緯があります。

16-inchのMacBook Pro用のCPUはどんなものになるのか、否が応でも期待してしまいますね。

Core i9 2.3GHzと2.4GHzの比較

2.4GHzの方がスコアが高いものの差は3〜5%程度で、体感としてはわからないくらいです。

ここに+2万円(定価)をかけるかですが、私なら2.3GHzのCPUにして、資金をメモリ増やSSD増に充てたいです。

Quad-Core Core i5について

Quad-CoreのCore i5搭載MacBook Pro 13-inchがQuad-CoreのCore i7搭載の15-inchに匹敵するスコア1681(R20の値)を叩き出したのは驚きました。

平常時は1.4GHzでもCinebenchのような高負荷な処理においてはTurbo Boostがかかり、最大3.9GHzまでクロックアップすることで、Core i7並の処理速度が出るようです。

Quad-CoreのMacBook Airも1世代前のDual-CoreのMacBook Proより高速で、大きな性能アップを果たしていますが、上記Proと比較するとそこまで大きな価格差が無いことから、やはりQuad-Coreの13-inch MacBook Proの方がお買い得感があります。

Core Mについて

MacBook 12-inchが思いのほか良いスコアを出したので、Core Mもなかなか高性能と感じました。

また、古いMacBook AirでもCore i7モデルなら最近のものより高速かと思っていたのですが、Core i5搭載の新しいMacBook Airの方が高スコアでした。

Windowsマシン

少しずつWindowsマシンの測定結果を追加しています。

機械学習用PCが欲しくてNVIDIA GeForce RTX 3060搭載のMSI GF65 Thin 10UEを購入し、ベンチマークしました。

第10世代Core i7の実力はかなりパワフルで、CinebenchスコアはM1 Mac以上、Core i9未満でした。

特筆すべきはやはりGPU性能で、GeForce RTX 3060のNovabenchスコアはCore i9 Macに搭載されたAMD GPUの2倍近い数値になっており、グラフィックを駆使するゲームや機械学習分野で活躍してくれそうです。

購入例

参考までにMacBook購入先の例を記載します。

おまけ(キーボードについて)

私は家でMacBookを使う際には外付けキーボードを使っていますが、出先で気持ちよくタイピングできるようキーボードの打ちやすさについてこだわりがあります。

2016〜2018年くらいのMacBookに搭載されたバタフライキーボードは数々の不具合報告があり、交換プログラムで無償交換してもらえるようになりましたが、交換後も長時間使う場合は要注意だと思っています。

私は薄すぎるバタフライキーボードが嫌で、今も2015年代の高さのあるキーボードのマシンをメインマシンにしています。

ただ、2019年以降のシザーキーボードは、バタフライキーボードに比べると押し込み高さがあり、なかなか良いと感じています。

とはいえ、私は2015年代までのキーボードの方が好きですが。

ブラインドタッチの際、キーを押し込んだ感触で中心を押したか、端の方に寄ったかをなんとなく把握して位置補正をしながらキータッチしていると思っていて、ある程度の押し込み高さがないとこれがしづらくなり、タイプミスが増えると感じています。

ちなみに私が愛用している外付けキーボードは以下で、タオルをかけて使っています。(なのでキーの印字は不要)

HHKB Professional 2 Type-S 無刻印/白(英語配列)

タオルをかけたキーボードの感触はとてもソフトでベタつかず、良いものですよ。

ぜひお試しください。

お断り

極力Cinebench以外のプログラムを終了した状態でベンチマークを行いましたが、完全に同じ条件ではないと思われるので、あくまで参考として捉えてください。

本ページの内容により、いかなる不利益が発生しても責任は負いかねますことをご理解ください。

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