Ubuntu 22.04LTSの日本語入力IBus-Mozcでデフォルトの入力モードをHiraganaにする方法 【ソースのビルド不要】

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Ubuntu 22.04LTSでIBus-Mozcを使用した日本語入力をする際、デフォルトの入力モードが”Direct input”になっているので、毎度、起動直後はメニューからマウスで入力モードを”Hiragana”に切り替える必要があります。

IBus-Mozcのデフォルトの入力モードを”Hiragana”にする方法をネットで調べると、IBus-Mozcのソースコードをダウンロードして一部を編集して再ビルド・インストールをする方法が出てきますが、再ビルドには最近のバージョンのBazelというビルドツールが必要で、Ubuntu 22.04LTSにはそれが対応していないために、現在ではこの方法が機能しません。

本記事では、バージョン2.28台のmozc-serverとibus-mozcの.debファイルを入手してインストールし、設定ファイル(~/.config/mozc/ibus_config.textproto)を編集することで、デフォルトの入力モードを”Hiragana”にする方法を紹介します。

使用環境

以下のバージョンを使用しました。

対象バージョン
OSUbuntu 22.04.3 LTS
mozc-server2.28.4715.102+dfsg-2.2~bpo22.04.1 (amd64 binary)
ibus-mozc2.28.4715.102+dfsg-2.2~bpo22.04.1 (amd64 binary)

Mozc関連のパッケージダウンロード

mozc-server

こちらのサイトmozc-server_2.28.4715.102+dfsg-2.2~bpo22.04.1_amd64.deb (12.0 MiB)をクリックしてダウンロードします。

以下のコマンドでインストールします。

sudo dpkg -i ~/Downloads/mozc-server_2.28.4715.102+dfsg-2.2~bpo22.04.1_amd64.deb

ibus-mozc

こちらのサイトibus-mozc_2.28.4715.102+dfsg-2.2~bpo22.04.1_amd64.deb (205.7 KiB)をクリックしてダウンロードします。

以下のコマンドでインストールします。

sudo dpkg -i ~/Downloads/ibus-mozc_2.28.4715.102+dfsg-2.2~bpo22.04.1_amd64.deb

設定ファイルを編集

設定ファイル(~/.config/mozc/ibus_config.textproto)を編集します。

以下はviエディタを使用する例ですが、お好きなテキストエディタで構いません。

vi ~/.config/mozc/ibus_config.textproto

viエディタの使い方を知りたい方は、以下の動画を参考にしてください。

エディタを開いたら、以下のように末尾に1行(activate_on_launch: True)を書き足して保存終了します。

engines {
  name : "mozc-jp"
  longname : "Mozc"
  layout : "default"
}
active_on_launch: True

これで再起動すれば、次回から日本語入力の入力モードが”Hiragana”になっているはずです。

まとめ

Ubuntu 22.04 LTSにバージョン2.28台のmozc-serverとibus-mozcを手動でインストールして、設定ファイルに1行追記することで、PC起動後に毎度必要だった入力モードを”Hiragana”に変更する作業を不要にすることができました。

みなさまの快適なLinuxライフに貢献できれば幸いです。

文献紹介

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参考文献

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