キーボードの黄ばみ落とし/ABS樹脂を過酸化水素と界面活性化剤入りの漂白剤に浸して日光浴させる

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キーボードなどのプラスチック製品は、使っているうちに黄ばんでくることがありますね。

プラスチックのうち特にABS樹脂の黄ばみを漂白剤を使って落とす方法を紹介しているページを見つけ、Happy Hackingキーボードで試したら見違えるようにきれいになったので紹介します。

上の写真下段の無刻印モデルの方に対し今回黄ばみ取りを実施しました。上段の刻印ありのモデルはほとんど黄ばみは無く、比較のために並べてあります。

下段の無刻印モデルは中古で購入した時点で枠の部分に黄ばみがあり、その後何年も使い続けているので、黄ばみが発生してからかなりの年月が経っていますが、今回の方法で黄ばみがほとんどわからないくらいきれいになりました!

キーボードの分解

まずは全てのキーキャップを外します。外す際はキープラーという専用の道具を使います。

簡単な作りの道具なので針金などで自作できそうにも思いますが、数百円で買えるものなので買ってしまった方が良いと思います。

各列のキーキャップは微妙に形状が異なります。無刻印のキーキャップを外すとどの列のものだったのかわからなくなってしまうので、列毎に分けて並べておくと良いです。

外したキーキャップはマイペットのような普通の洗剤でジャブジャブ洗って流水ですすぎました。

続いてキーボード本体を分解します。ネジはたくさん付いていますが、プラスドライバーだけで簡単に分解することができました。

金属部品とプラスチック部品が接する部分にグリスが塗ってあり、漂白液に浸した際に他の部分に付着するのが心配だったので、下の写真の状態から金属パーツを外して、まずは普通の洗剤でジャプジャブ洗いました。

キーキャップをはめる黒い部品やシールなどは外さずに漂白しましたが、私の場合、変色したり剥がれたりするようなことはありませんでした。

灰色のゴムの部品とバネは単に基盤に乗っているだけで簡単にずれてしまうので、そのままそっと保管します。

漂白

過酸化水素と界面活性化剤が入っているものが良いとのことなので家にあった下の写真のものを使いました。最初は漂白剤を節約しようとある程度薄めて試してみましたが、あまり漂白効果が見られなかったので、その後、原液のまま使うようにしました。

漂白剤に浸して紫外線を当てるとABS樹脂の黄ばみが取れるとのことなので、キーボードの枠と裏蓋を下の写真のように漂白液に浸し、日向に半日程度放置しました。

詰め替え用パックのほとんどを使ってしまう量が必要です。(^^;

上の写真のように影になって陽にあまり当たらない箇所や、キーボード側面などは黄ばみがあまり落ちなかったので、下の写真のように筆で漂白液を塗って陽に当てることで漂白できました。

漂白液の原液は粘性があるので塗った箇所にある程度留まってくれますが、陽に当てると蒸発して乾いてしまうので何度も塗り直す必要がありました。

以上により、冒頭の写真のように黄ばみはほとんど無くなり、きれいになったキーボードで気持ちよく作業ができそうです!

まとめ

キーボードの黄ばみを漂白剤と日光浴で落とす方法を紹介しました。

新品同様とまでは行かずとも、かなりきれいになり、気分もリフレッシュしました。

ただし、キーボードを分解して漂白し、再度組み直すことは、キーボードを壊してしまうリスクを伴いますので、あくまで自己責任でお願いします。

実は私も分解して組み立てようとしたら、バネを1つ無くしてしまいました(涙)

PFU社に連絡してみたら、「中古で良ければ差し上げます。今回だけですよ。」と、無償でバネを郵送してくれました。PFU様、神!

この対応で、これまでも愛用していましたが、さらにPFU社のファンになってしまいました。

参考までに、私が使っているキーボードを紹介します。

PFU Happy Hacking Keyboard Professional2 白 (英語配列)PD-KB400W-B

PFU Happy Hacking Keyboard Professional2 白/無刻印 (英語配列)PD-KB400WN-B

WindowsにもMacにも同じディップスイッチ設定で同様の使い勝手で使用することができます。

無接点容量方式でコツコツとした打感が気持ち良く、愛用しています。

英語配列のキーボードは、右手小指のホームポジション「;」と「Enter」キーの間が「’」だけで移動が少なく打てるのが良いです。

参考文献

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